流れる雲と夏の海 #04
「うわあああああっ!!」 思わず、叫び声をあげて目が覚める。べっとりと脂汗をかいていた。飛び起きたわりには、意識の焦点がハッキリしない。ただ、歯の根も合わないほどガチガチと身体が震えている……。 時計は午前2時過ぎを指しているのが、ちらっと目に入る……だけど、わたしの頭の中...
流れる雲と夏の海 #3
わたし達は階段に向かって笑いながら歩き出した。 「そーだなあ。わたし、フラれちゃったしなぁ。頼もしいアスカの彼女にしてもらおうかなっ?」 「あのねえ……。アンタ、結構、図太い神経してるわね……」 教室に戻ると、シンジ君とヒカリと鈴原がいた。鈴原が声をかけてくる。...
流れる雲と夏の海 #2
ふっ、と相田は柔らかい微笑みを浮かべると、さらっと言った。 「ふむ、やっぱり無理に笑ってるより、霧島はそういう笑顔の方が似合うな」 ・・・・・・・・・・・・!! わたしが・・・・・・落ち込んでるの・・・・・・気付いていたの?!...
流れる雲と夏の海 #1
これは、随分と昔に"North REVERSE~きたずみの私的書庫~"様に寄稿してエタってしまっていたエヴァンゲリオンの二次創作小説です。中断してしまって、本当に申し訳ありませんでした。 新しい劇場版とかも公開されて設定的に色々と不具合もあるとは思うのですが、旧TV版準拠で...