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アイテムボックスは危険なガジェット

February 23, 2018

お久しぶりです。ぼちぼち生きていますが、どうも小説は書く気になれず困ったもので( ;∀;)

もしも、続きがちょっと気になってるなどという大変貴重な人がいらっしゃいましたら、本当に申し訳ない。まあ、いないんじゃないかと思うんですがね(少しヤサグレ気味w)

 

ドラマ「相棒」の杉下さんじゃないけれど。

 

今回は「細かいことが気になってしまうのが僕の悪いクセ(ノ∀`;)」というような話。

 

 

よく、ファンタジー系のラノベで、アイテムボックス、魔法袋、魔法カバンなどなどという名称で出てくる「異空間に持ち物を格納する機能」っていうのがあるじゃないですか。あの話題です。

 

その手のファンタジー小説を読んでいて、このアイテムボックス的なモノが出てきて、その説明のくだりに「ただし生物は格納できない」と書かれていると、私はけっこう萎えるんですよ。

 

この「生物」って言葉、ものすごく曖昧な定義ですよね。

 

作者さん的には、本当はストーリー構築の便宜上「登場人物をアイテムボックスに格納できない」ってことにしたいんだと思うんですよ。のちのちキャラクターに与える困難が「アイテムボックスに匿えばいいじゃん!」ってことで解消されちゃ困るから。

 

かといって、「キャラクターを格納できない」という設定ではメタすぎるし。「人間」に限定してしまうと、エルフやドワーフ、獣人、魔族、妖精なんていうファンタジー特有の「人間に近い生き物」の扱いはどうなるんだ、ということに。精霊、妖精、エルフなんて元々精霊から分化した種族なんて扱いの世界観も、わりと良く見るじゃないですか。

 

どこかで線引きをしなくてはいけないけど、それぞれ境界が曖昧だから、曖昧なところに線引きするには理由が必要になり、その理由を設定することで、場合によってはストーリーのギミックが破綻する可能性がでてくるわけですよ。

 

人間や亜人種は格納できないが生きている魔物は格納できるとかしてしまったら、それこそ魔物との戦闘シーンは、その先全く成立しないことになりますよね。だって、敵対する魔物は西遊記の瓢箪よろしく全部アイテムボックスに吸い込んじゃえばいいんだから。それじゃあ、ストーリーになりません。

 

無制限に何でも格納できて、主人公自体が魔法カバンの中に隠れることができる、なんて設定の話もあるにはありますが、わりと少数派で、無難な制限としては「生物は格納できない」ということになっているんだと思います。

 

私が、最初に気になったのは、ある小説で「ギルド依頼で薬草採取を受け、調子にのってものすごい量を採取しちゃったけど、アイテムボックスに全部放り込んだ」といったくだりを読んだ時です。

 

この小説では「アイテムボックスに生物はしまえない」となっていました。その小説の世界観では特に説明はありませんでしたが、普通に考えて薬草は抜いた時点では死んでません。だから、死んでない薬草は格納できないはずなのに、と思ったんですよね。

 

まあ、ストーリーの根幹とは全く関係しない部分ですし、重箱の隅をつつくような話ではあるんですが(ノ∀`;)

 

でも、一度気づいてしまうと、気になって仕方ないw

 

たとえば、「前世の記憶を活かして異世界に存在しない味噌醤油の開発に成功し、それをアイテムボックスにしまった。アイテムボックスの中は時間が止まっているで傷むこともない。」とか異世界モノでよくあるじゃないですか。

 

でも、ちょっと待って。味噌も醤油も発酵食品で、麹菌が生きています。生き物まみれの醤油や味噌は「アイテムボックスに格納できない」んじゃないでしょうか?

 

菌だけが死ぬというなら、それは「生き物が格納できない」のではなく「格納すると生き物が死ぬ」っていう設定になってしまいます。菌類が格納しようとすると死ぬなら、人間や動物も格納しようとしたら死ぬってことに。それはそれで例えば「黒幕の宰相(人間)とラスボス戦になったときに、アイテムボックスにしまっちゃえばいいじゃん」とかいう事態に陥ってしまうわけで。

 

そもそも、突き詰めると「生きている・死んでいる」というのは、ゲーム上のフラグのように2値化されたものではないじゃないですか。

 

私の現実世界であっても、脳死とか心肺停止とか「死」というモノにも様々な状況が存在しています。

 

脳機能が停止したとしても、しばらくの間は臓器や各細胞は生きていて、徐々に死滅していきます。その上、体内には様々な常在菌や共生生物が住んでいて、死んだ後は徐々に腐敗が進行したりして別の微生物が増えたりするわけで、本人が脳死したからといって体全体が「無生物化する」ことはないといっていいでしょう。

 

そう考えてしまうと、「狩った魔物や野生生物の屍体をアイテムボックスに格納する」とか「とれたて野菜のサラダをアイテムボックスに格納する」っていう描写も、あれれ?って思うようになってきたりして(´・ω・`)

 

アイテムボックスは空間魔法だか時間魔法的なナニかで、魂的な何かを判別して生物個体は受け付けない構造になっているという設定も見かけますが、それはそれで「魂的ななにか」というのは植物や微生物には存在しないのか?とか。逆に「ゴーレムとか魔法生物は格納できちゃうのか?」とか。いろいろと疑問も湧いてきたり。

 

まあ、最終的には神様っぽい何かの裁定で「とれたて野菜のサラダは食べ物であって生き物じゃないからOK」「抜いた薬草はクスリの材料であって生き物じゃない」「発酵食品は食品であって生き物じゃない」という感じなのかもしれないと思うことにしたんですが。

 

 

なんで、こんな話をしたかというと、こういうチートアイテムは扱いを間違えるとストーリーの根幹を破綻させる可能性があるなあ、と。

 

さっきの例え話で挙げた「黒幕の宰相」が何かキーになるアイテム(杖とか宝石とか)を持ってたとして、必死に主人公たちが戦って、ボロボロになりながらも辛勝したという非常に盛り上がるクライマックスの描写があったとして。

 

読んでる途中で、「そのヤバいアイテムをアイテムボックスにしまっちゃえばいいじゃね?」とか読者の頭をよぎったら、そのあとの緻密な戦闘シーンの描写が一気に陳腐化しかねません。

 

「人の装備品を勝手に格納できない」とかいう設定を冒頭で書いておくとかしたほうがいいかもしれません。

 

 

異世界系ファンタジーだと定番のアイテムボックスですが、何も考えずにテンプレで採用しちゃうとえらいことになるなあ、と書きかけの数話をボツにしたという愚痴でした(´;ω;`)

 

 

 

 

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