流れる雲と夏の海 #04
「うわあああああっ!!」 思わず、叫び声をあげて目が覚める。べっとりと脂汗をかいていた。飛び起きたわりには、意識の焦点がハッキリしない。ただ、歯の根も合わないほどガチガチと身体が震えている……。 時計は午前2時過ぎを指しているのが、ちらっと目に入る……だけど、わたしの頭の中...
流れる雲と夏の海 #2
ふっ、と相田は柔らかい微笑みを浮かべると、さらっと言った。 「ふむ、やっぱり無理に笑ってるより、霧島はそういう笑顔の方が似合うな」 ・・・・・・・・・・・・!! わたしが・・・・・・落ち込んでるの・・・・・・気付いていたの?!...